ReASIA Nongkrong#8 「まとわりつくインドネシア・ポピュラー音楽」

ReASIA Nongkrong#8 「まとわりつくインドネシア・ポピュラー音楽」

ReASIA Nongkrong#8 まとわりつくインドネシア・ポピュラー音楽

感想(随時追加中)

インドネシアの音楽は、正直知らないことばかりだった。けれど、金さんの著作「越境する<発火点>」が面白く、彼をここまで熱くさせるインドネシアの音楽家ハリー・ルスリの音楽とは一体どんなものなのだろう?と興味がわき、音源を聴いてみることにした。そして、「雷が落ちた」かはわからないけど、特に冒頭、確かに「めっちゃカッコ良い。。!」と気持ちが上がった。自分は今まで、人生を変えるほどの音楽に出会ったことがあるだろうか?金さんの「好き」から発してインドネシア音楽の研究にかけるその熱量を、羨ましく思った。
「なぜ他の地域の研究をするのか。それは私にとって「人」である。・・その「人」が面白いと思えば、その音楽や地域を知りたいと思うかもしれない。」という金さんのあとがきにある言葉に共感する。台湾で染色を研究する自分にとっても、やはり人というのはすごく大きな要素だ。当日はまた参加者の方々も熱い方々ばかりで、普段聞けない話が大変面白かったです。最近台湾のインディーズの音楽が良いな〜思って色々聴いているけど、そういう音楽の背景にはどういう文脈があるのだろ?と気になり出したり。 金さん、参加者の皆さん、ありがとうございました!   山中彩

話し手金さんからのステートメント

誰がインドネシアの音楽について(なんて)知りたいと思うのだろうか。
 
そんな卑屈な感情を日々抱きながら、インドネシアの音楽について研究し始めて、早や6年が経つ。
  
インドネシアではJKT48(AKB48のジャカルタ版的なやつ)やK-POPが流行ったり、
 
最近では日本の「シティポップ」なんてのも若者の間では人気がある(らしい)。
 
だが、そうはいっても、日本で生まれ育った私たちには、インドネシアのミュージシャンの名前を挙げることはほとんど不可能だ。洋楽なら一つや二つ、有名歌手を挙げられるのに。
 
ということでこの「ノンクロン」では、インドネシアの若者たちが愛好するインドネシア・ポピュラー音楽についてあれこれ紹介してみたい。
  
というありきたりな前ブリから、もう一歩前へ。
 
  
こうは言ったもののその音楽ジャンルは果てしなく多様であり、「インドネシア音楽についてあれこれ紹介」など土台無理。今回は、わたしたちに最も身近なJ-POPのように、インドネシアの若者たち、とくに「ヒップな」若者たちが好むインドネシア・ポップについて紹介したい。
 
私たちはある曲を「かっこいい」と思って好き好んで聴くこともあれば、某楽曲のことを「ダサい」と思って毛嫌いしたりする。
 
 
インドネシアだって同じだ。
 
だがここで私たちがインドネシアの音楽について「かっこいい/ダサい」を判断する必要はない。重要なのは、現地のかれらがどう思い、そしてなぜそう思うかだ。
 
 
 
それが、(手垢にまみれた)「異文化理解」である。

話してのプロフィール


金 悠進(きむ ゆじん)Yujin Kim
1990年大阪生まれ。同志社大学法学部を卒業し、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程に進学・修了。博士論文を書き、博士号(地域研究)を取得する。
現在、国立民族学博物館の機関研究員に所属。
計1年半ぐらいインドネシアで調査をし、音楽を始めとするポピュラーカルチャーや政治、社会について研究している。

金 悠進 (Yujin Kim) - マイポータル - researchmap
researchmapは、日本の研究者情報を収集・公開するとともに、研究者等による情報発信の場や研究者等の間の情報交換の場を提供することを目的として、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)が運営するサービスです。

Zoomリンクはこちらから

トピック: ReASIA nongkrong#8
時間: 2021年2月27日 02:00 PM 大阪、札幌、東京

Zoomミーティングに参加する
https://us02web.zoom.us/j/84395693052?pwd=V05maGdJSFZQTTFyZHdYbldZdDExZz09

ミーティングID: 843 9569 3052
パスコード: 982355

NONGKRONG(ノンクロン)とは?

ノンクロンはインドネシア語ですが、一言で英訳、和訳ができない言葉です。
友達や近所の人と、屋台やカフェ、家のテラスや集会所でなんとなく集まっているうちに、新しい人に出会ったり、誰かが面白いことを教えてくれたり、ひょんなアイディアで盛り上がったり、それが仕事になっちゃったり。そんな自然な人と人との交流のことをNONGKRONGと呼びます。 私達も、偶然の出会いを大切にしながら、色々な話をしよう と、この集まりをはじめることにしました。

前回までのイベントの様子はこちらから。

-
Reasia

ReASIAはグローバルな時代にアジアで生きる私達が、どう世界を理解し、何を創造すべきなのか、それらを共に考え、歩んでいく場所を作り出すことをミッションとする任意団体です。

FOLLOW FOLLOW FOLLOW
JAPANESE Nongkrong
SHARE SHARE SHARE
FOLLOW FOLLOW FOLLOW
タイトルとURLをコピーしました